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哺乳類の祖先

恐竜時代から哺乳類はいたとされています。しかし、恐竜時代はまさに恐竜が地球の王者として君臨していました。その王者の影におびえながら哺乳類の祖先は生き抜いていました。中には小型の恐竜とも戦っていた哺乳類もいたとされています。恐竜の絶滅まで耐え抜いていたのが哺乳類の祖先なのです。

エクサエレトドン

キノドン類は私たち哺乳類の祖先で、ペルム紀と三畳紀の間に起きた大量絶滅を生き抜いた種だ。ワニ類や恐竜類が登場し始める三畳紀中期まではキノドン類が最も繁栄した。特にこのエクサエレトドンは、草食性キノドン類のなかでも最後まで生き残っていた。

エクサエレトドンの化石は数多く見つかっており、全身骨格が含まれる保存状態のよい化石もある。すでに現代の哺乳類と共通する特徴は多く、特に歯はかなり進化しており、牙のような犬歯、噛み切るための門歯、すり潰すための臼歯などを持っている。そのため、食性は雑食だった可能性が高い。また、歯は私たちと同じように乳歯から永久歯へと生え換わるという特徴を持っている。化石の解析からは、全身に毛が生えた恒温性の動物で、親は子育てをしていたとされている。

データ

名前:エクサエレトドン(Exaeretodon)
名前の由来:臼歯に6つの縁をもつもの
生息時代:三畳紀後期
分類:単弓綱獣弓目キノドン類
全長:1.5~2メートル
体重:70~100キロ
発見地域:南アメリカ

チニクオドン

チクニオドンは小型だが、体格は大きく獰猛な捕食者だ。頭も大きく、下あごはひとつ骨でできている。顎や歯の特徴はエクサエレトドン同様に哺乳類に良く似ており、獲物に突き刺すための大きな犬歯、噛み千切るための門歯などを持っている。奥の臼歯では、私たちと同じように食べ物を噛み潰して消化を効率化していた。また、口と鼻孔を分ける二次口蓋を持っており、咀嚼と呼吸を同時に行える。このような特徴から活発な狩りをしていたことが考えられる。

多くの生物が獲物を噛み切った後ほぼ丸呑みして消化していたのに対し、わざわざ口の中で咀嚼して消化を助けていた理由として、自らのエネルギー生成によって熱を生み出して体温を調整するためだったと考えられている。

データ

名前:チニクオドン(Chiniquodon)
名前の由来:チニクア盆地で発見されたため
生息時代:三畳紀後期
分類:単弓綱獣弓目キノドン類
全長:1メートル
体重:30~70キロ
発見地域:南アメリカ

エクテニニオン

エクテニニオンはキノドン類で、近縁とされるほ乳類によく似た特徴を持っている。エクテニニオンはキノドン類の中でも原始的なタイプだと考えられている。頭部はエクサエレトドンやチニクオドンに比べ細長い。口と鼻孔を分ける二次口蓋を持っており、咀嚼中も呼吸を同時行えた。

エクテニニオンの化石は完全なものはなく、内温性であるか、毛が生えていたかは不明だ。しかし、化石の特徴から分かるように哺乳類に非常に近い特徴を持っていたため、体を毛で覆われた内温性の動物であった可能性が高い。

エクテニニオンは、最古の恐竜であるエオラプトルやヘレラサウルスと同じ地層から発見されたことがある。

データ

名前:エクテニニオン(Ecteninion)
名前の由来:細かい歯
生息時代:三畳紀後期
分類:単弓綱獣弓目キノドン類
全長:0.5メートル
体重:数キロ
発見地域:南アメリカ

プロベレソドン

キノドン類の歯は哺乳類と非常に似ているために、発見当初はほ乳類と考えられていた。特にプロベレソドンはキノドン類のなかでも特に現代のほ乳類と似た習性を持っている。プロベレソドンは、化石が発見されたイスチグアラスト層の中では最も小さく、ネズミを少し大きくしたくらいのサイズだ。

プロベレソドンは肉食性で、昆虫や小型のトカゲなどを捕食していたと考えられる。プロベレソドンの化石は、最古の恐竜たちと同じ層から発見されており、その後キノドン類は絶滅している。このことが、ほ乳類の祖先が優勢だった時代からワニ類や恐竜類の時代への移り変わりを裏付けている。

データ

名前:プロベレソドン(Probelesodon)
名前の由来:キノドン類の「ベレソドン」と近縁なため
生息時代:三畳紀後期
分類:単弓綱獣弓目キノドン類
全長:0.3メートル
体重:数キロ
発見地域:南アメリカ

イスチグアラスティア

イスチグアラスティアが分類されるディキノドン類は、獣弓類というほ乳類の祖先にあたるグループで、小型から大型までさまざまな大きさの植物食動物が分類されている。

2本の牙を持つことから「2本の犬歯」という意味の名前がつけられたが、イスチグアラスティアの場合、ほかのディキノドン類のような牙や歯がないことが特徴だ。口の前方にはカメのようなくちばしを持っており、顎の力でそれを閉じることによって強力な力で硬い植物などを挟みちぎることができる。

ディキノドン類はペルム紀中期に登場し、ペルム紀後期には最も繁栄した陸棲脊椎動物となった。その後、恐竜の時代を迎えてから恐竜絶滅後の約6,000年前までの間、ディキノドン類ほどに繁栄した植物性単弓類は現われなかった。それからやっと進化を遂げたキノドン類のほ乳類が多様化していった。

データ

名前:イスチグアラスティア(Ischigualastia)
名前の由来:イスチグアラストのは虫類
生息時代:三畳紀後期
分類:単弓綱獣弓目ディキノドン類
全長:2~3メートル
体重:500キロ
発見地域:南アメリカ

エオゾストロドン

エオゾストロドンは恐竜時代の幕開けである三畳紀後期に登場した最初期のほ乳類。恐竜類が繁栄していく一方で、恐竜が活動しない夜間にひっそりと暮らしていた。

エオゾストロドンは特徴的な臼歯を持っており、人間の臼歯のように複雑な凹凸はなく、三つの突起が並ぶだけの単純な構造で臼状にはなっていない。そのため、植物をすり潰すには向いておらず、昆虫などを食べていたと考えられる。

後の時代に現われるほとんどのほ乳類は、下あごが一つの骨で構成されているが、エオゾストロドンをはじめモルガヌコドン類はいくつかの骨を持っており、そのうち、あごの間接にかかわる「関節骨」は後の進化で耳小骨となる。

データ

名前:エオゾストロドン(Eozostrodon)
名前の由来:暁の帯状の歯
生息時代:三畳紀後期
分類:哺乳綱三錘歯目モルガヌコドン類
全長:8~9センチメートル
体重:数十グラム
発見地域:イギリス

レペノマムス

恐竜が栄えた時代のほ乳類といえば、十数センチほどのネズミのような姿で、夜間にひっそり暮らすというものがほとんどであった。しかし、近年発見されたレペノマムスは、70センチメートル程度と大型で、この時代のほ乳類としては異例の大きさだ。

また、顎も頑丈で、鋭い歯を何本も備えていた。これらの特徴から、レペノマムスは肉食性で、小型の恐竜くらいであれば対等に闘えたとみられている。実際にレペノマムスの化石を分析したところ、胃の中にプシッタコサウルスの幼体とみられる化石が発見された。この幼体の化石は骨の関節がつながったままだったため、噛み砕かずにほぼ丸呑みしていたと考えられる。

夜行性の動物がこれほど大きく成長することは難しいため、レペノマムスは昼間に生活していた可能性もある。

データ

名前:レペノマムス(Repenomamus)
名前の由来:爬虫類ほ乳類
生息時代:白亜紀前期
分類:哺乳綱三錘歯目レペノマムス類
全長:70~90センチメートル
体重:10キログラム
発見地域:中国

ディメトロドン

ディメトロドンはほ乳類の祖先である単弓類のうち最も古いものだ。 そのうちさらに盤竜目という分類になるが、これは恐竜とは関係なく、時代も恐竜が登場するより昔だ。

ディメトロドンは、ほ乳類型爬虫類といって原始的な爬虫類とほ乳類の中間に位置する。 見た目はほ乳類とは無縁のように見えるが、大小2種類の歯を持つという異歯性が共通する。 2種類の歯は、頑丈な犬歯と、噛み切るための鋭い歯で、肉食性ということが分かる。

背中には脊椎が伸びてできた特徴的な突起が並び、皮膚で帆を張っていたとみられる。 この帆には血管が通っており、熱を放出するために使っていたと考えられている。 帆を日光に当てることで体温を上げることもできただろう。

データ

名前:ディメトロドン(Dimetrodon)
名前の由来:二種類の歯
生息時代:ペルム紀前期
分類:単弓綱盤竜目スフェナコドン科
全長:3メートル
体重:200~300キロ
発見地域:北アメリカ、ドイツ