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肉を食べる恐竜

肉食がいたので、互いに狩りをするのに戦っていたと考えられる化石が多く残っている。巨大な体で顎の力が強いものや小型のもので動きが早く凶暴だったりとその肉食恐竜は歯や爪が鋭く尖っていたのです。狩りをするのに適した身体だったのです。

メガロサウルス

メガロサウルスは世界で初めて正式な学名がつけられた恐竜で、恐竜研究において歴史の古い恐竜だ。メガロサウルスとは巨大なトカゲという意味で、化石が発見された当時は恐竜という言葉さえまだなかった。実際に当時の研究ではトカゲだと思われていた。しかし、現在でも詳しい生態は謎に包まれている。発見されたメガロサウルスの顎や腰骨の化石からその大きさは容易に想像できた。その後発見された肉食恐竜の多くがメガロサウルスとして分類されてしまっていた。

メガロサウルスの前脚は小さくは、指は三本。頭部は大きいが、顎は細い。しかし、歯は鋸のようなギザギザを持っており、肉食恐竜として狩りを行っていたとされる。分布はヨーロッパ、アメリカ、アジアなど広範囲で、日本でもメガロサウルスの歯と思われる化石が発見されている。

データ

名前の由来:巨大なトカゲ
生息時代:ジュラ紀中期
分類:竜盤目獣脚亜目メガロサウルス科
全長:9メートル
体重:1トン
発見地域:ヨーロッパ、北アメリカ、アジア

ティラノサウルス

T.レックスの名で知られるティラノサウルスは、最大級の肉食恐竜だ。レックスには王という意味があり、恐竜の王者と呼ばれることも多い。ティラノサウルスの化石標本は多くはないが、最も研究が進められている。

体長は14メートルにも及ぶが、体が大きいだけでなく、顎が巨大で噛む力はかなり強力だ。肉食恐竜の歯は獲物を切り裂くために鋭いナイフのような形をしていて、鋸のようなギザギザがある。ティラノサウルスの場合、太くて長い歯を持つため、獲物を噛み砕くのに適している。前脚は退化していて小さく、指は2本しかない。前脚は使われていなかったか、獲物を押さえるときや起き上がるときなどに使われていたと考えられる。

ティラノサウルスは嗅覚が非常に発達しているため、血の臭いを嗅ぎつけ、死肉を漁っていたこともあるといわれる。一部の研究では、体が小さい幼体のころに体温保持のための羽毛があったと考えられている。

データ

名前:ティラノサウルス(Tyrannosaurus)
名前の由来:暴君トカゲ
生息時代:白亜紀後期
分類:竜盤目獣脚亜目ティラノサウルス科
全長:10~14メートル
体重:7トン
発見地域:北アメリカ

ギガノトサウルス

南アメリカで発見された巨大な恐竜で、体長13メートル、体重6~8トンとティラノサウルスに匹敵する。小さな前脚に大きな頭部と、ティラノサウルスとよく似ているが、直接的な系統のつながりはなく、生息していた時代もギガノトサウルスのほうが古い。

ティラノサウルスと比べて頭部は細長く、歯は薄く鋭い。また、前脚の指も3本ある。この特徴から、ティラノサウルスは太く堅牢な歯で獲物を噛み砕いていたのに対し、ギガノトサウルスは鋭い歯で獲物を切り裂いて食べていたと考えられる。

ギガノトサウルスと近縁種のカルカロドントサウルスやマプサウルスの化石は、同じ場所でいくつも発見されたいるため、集団で狩りをしていたと考えられる。近縁種のギガノトサウルスも同じように群れを作って狩りをしていたと思われる。

データ

名前:ギガノトサウルス(Giganotosaurus)
名前の由来:南の巨大なトカゲ
生息時代:白亜紀後期
分類:竜盤目獣脚亜目カルカロドントサウルス科
全長:13~14メートル
体重:6~8トン
発見地域:アルゼンチン南部

アロサウルス

アロサウルスはジュラ紀を代表する大型の肉食恐竜だ。白亜紀後期のティラノサウルスより8000万年以上昔に生息していた。ティラノサウルスに比べて前脚が長く、2倍以上ある。

アロサウルスの歯型が残ったステゴサウルスの化石が見つかっており、大型の草食恐竜を捕食していたとされる。逆にアロサウルスの腰の化石には、ステゴサウルスの尻尾による攻撃の傷跡も残っていることから、生きた恐竜を襲っていたことが分かる。

アメリカでは一つの地層から多数の化石が発見されたため、群れで狩りをしていた可能性がある。このような活発な狩りの様子から、アロサウルスはジュラ紀最強の恐竜といわれる。

データ

名前:アロサウルス(Allosaurus)
名前の由来:異なるトカゲ
生息時代:ジュラ紀後期
分類:竜盤目獣脚亜目アロサウルス科
全長:9~14メートル
体重:2トン
発見地域:北アメリカ西部

アルバートサウルス

アルバートサウルスはティラノサウルスの近縁種の肉食恐竜だ。目の上には2つのトサカのような骨が突き出ているのが特徴だ。ティラサウルスに比べると小型で、特に頭部は小さい。そのために、死肉などを食していたとも考えられている。しかし、華奢な体と長い後ろ足から同サイズの恐竜の中では比較的速く走ることができ、中型や小型の獲物を狩るにはティラノサウルスより向いていたと考えられる。歯はティラノサウルスとよく似た形状で、鋸のようなギザギザをもつ。歯の下には次の歯があり、狩りなどによって折れても新しく生え変わる。

データ

名前:アルバートサウルス(Albertosaurus)
名前の由来:カナダのアルバータ州で化石が発見されたため
生息時代:白亜紀後期
分類:竜盤目獣脚亜目ティラノサウルス科
全長:9メートル
体重:2~3トン
発見地域:カナダ、北アメリカ

スピノサウルス

スピノサウルスは魚を主食としていた巨大な恐竜だ。体調は17メートルにもおよび、その大きさはティラノサウルスをも上回る。現在発見されている獣脚類では最大と考えられている。

スピノサウルスの顎はワニのように細長く、牙の形もティラノサウルスなどとは異なり細長く、表面も魚が張り付きにくい構造をしている。これらの特徴によって、水中の魚を捕りやすくしていたと考えられる。

背中には背びれのような大きな帆があるのも特徴だ。この大きな帆は、体の熱を放出して体温を調節するためのラジエーター的な役割として使われていたか、雌に対してアピールのために使われていたと考えられている。スピノサウルスは見つかっている化石が少なく、まだまだ謎が多い恐竜だ。

データ

名前:スピノサウルス(Spinosaurus)
名前の由来:棘トカゲ
生息時代:白亜紀
分類:竜盤目獣脚亜目スピノサウルス科
全長:14~17メートル
体重:6トン
発見地域:アフリカ

ヴェロキラプトル

ヴェロキラプトルは非常に軽く、鳥に近い恐竜だ。化石の前脚にも羽毛が生えていた痕跡がある。しかし、飛行や滑空をしていたわけではなく、体温調節のためにあったと考えられている。2メートルの体長は細長い尻尾によるもので、人間ほどの大きさがあるわけではない。

後ろ足の爪のうち、第二指は大きく鋭い鎌のような鉤爪で、ほかの爪の2倍以上だ。この鉤爪は獲物に突き刺したり、木に登るときに使われていたと考えられている。実際にプロトケラトプスとの格闘シーンがそのまま化石として発見されている。

同時に複数の化石が見つかったことはないため、群れはつくらずに単独で狩りをしていた可能性が高い。

データ

名前:ヴェロキラプトル(Velociraptor)
名前の由来:素早い強盗
生息時代:白亜紀後期
分類:竜盤目獣脚亜目ドロマエオサウルス科
全長:2メートル
体重:15キロ
発見地域:中国、モンゴル

ディノニクス

ディノニクスは小型の肉食恐竜だ。体重も比較的軽いため、機敏な動きが可能で50km近い速さで走れたと考えられる。長い尻尾も複雑な運動の際にバランスを保つためにあるといわれる。

後ろ足の第二指には大きく鋭い鎌状の鉤爪があり、その長さは15センチメートルにも及ぶ。この鉤爪は獲物を切り裂けるような形状ではなく、突き刺して使っていたとされる。

恐竜の中では最も鳥に近いといわれており、最近の研究から体が羽毛に覆われていたと考えられている。そのため、恐竜と鳥類の関係を研究する上でも重要な恐竜だ。とはいえ、ディノニクスの羽根は空を飛ぶためではなく、体温調節や抱卵のために使われていた。

頭が大きく、体に対して脳が大きいため、非常に知能が高かったとされる。しかし、高い運動能力を実現するためであり、知能には関係しないという説もある。

データ

名前:ディノニクス(Deinonychus)
名前の由来:怖ろしい鉤爪
生息時代:白亜紀前期
分類:竜盤目獣脚亜目ドロマエオサウルス科
全長:3メートル
体重:60キロ
発見地域:北アメリカ

まだまだいる肉食恐竜

はるか昔…今から2億2500万年以上も前から6500万年前までの、実に1億6000万年もの間、地球上には恐竜と呼ばれる動物が君臨していました。ですが、巨大隕石が地球にがぶつかり、その影響で地球の大気中に大量の塵埃が舞い、それが太陽の光を遮ったために地球全体の気温が低下し、恐竜は絶滅しました。

でもなぜ恐竜がいたことや、それが隕石の衝突によって絶滅したということが現代でわかるのでしょうか?それは地中から発掘された化石を学者たちが研究したことによって判明しました。

化石の発見と研究により、恐竜は現在判明しているだけで約800種います。ですが、その長い年月の中でたったの800種類しかいないということはありえない話です。

恐竜が絶滅した後の時代はまだ6500万年しか経過していません。それなのに地球上には137万種を超す生物が存在しています。恐竜が存在した期間は1億6000万年です。それで恐竜がたったの800種類しかいないというのは生物学上おかしいのです。

恐竜の研究は日々行われています。化石もどんどん発見され、最近では、恐竜の骨ではなくミイラのような化石も発見されています。今後さらに恐竜について新しいことがわかることでしょう。

このページでは、現在わかっている恐竜の中で、肉食恐竜に分類されているものを何種類かご紹介します。

アクロカントサウルス

アクロカントサウルスは、白亜紀の前期から中期にかけて現在の北アメリカ大陸南西部に生息していた肉食恐竜です。全長は13メートルと大型で当時の北アメリカ大陸では最大の大きさがあったと考えられています。

アロサウルスと呼ばれる恐竜の仲間と考えられていますが、アロアウルスにはない特徴的な背びれを持っていました。この背びれにはステゴサウルスの背板と同じように風を当てることによって体温を下げる効果があり、温暖化によって気温が高くなった地上に対応するために進化したと考えられています。

ほかの大型の肉食恐竜と比べると、腕や手ががっしりとしており、指には狩りをしやすいように進化した鋭い鉤爪がありました。

また、アクロカントサウルスの歯は厚みがあまりなかった事から折れやすい歯だったと考えられています。そしてサメと同じような構造をし、顎の中にいくつもの歯の元となるものが入っており、歯が折れても新しい歯がはえてくる恐竜でした。

カルカロドントサウルス

カルカロドントサウルスは、白亜紀の前期から後期にかけて現在の北アフリカ大陸に生息していた肉食恐竜です。全長は最大で14メートルと大型で、最強の肉食恐竜と呼ばれるティラノサウルスよりも大きい肉体を持っていました。

「カルカロドン」は鋭い歯という意味があり、ホオジロザメのような鋭く特徴的な歯をしていたのでカルカロドントサウルスと名付けられました。

ティラノサウルスやギガノトサウルスなど多くの肉食恐竜が、死んだ獲物の肉を食べていたとされていますが、カルカロドントサウルスには鋭くサバイバルナイフのような歯があったため、獲物をハンターかのように仕留め、肉を軽々と切り裂き、肉を食べていたと推測されています。

とても気性が荒く攻撃的な恐竜で、すぐ他の恐竜に攻撃をしていたと考えられ、カルカロドントサウルスに食いちぎられたであろうスピノサウルスの椎骨の化石が見つかっています。

シアッチ・ミーケロルム

シアッチ・ミーケロルムは、白亜紀の後期に現在の北アメリカ大陸に生息していた肉食恐竜です。全長は12メートルで体重が5トンと推測されています。

シアッチ・ミーケロルムという名前は、先住民族のユート族の神話に伝わる人食い怪物の名前にちなんで名付けられました。

このシアッチ・ミーケロルムは、その時代の食物連鎖の頂点に立っていた最強の肉食恐竜と言われています。この時代から3000万年後に最強の肉食恐竜と呼ばれるティラノサウルスがまだ進化の途中で小型であったこともあり、シアッチ・ミーケロムとティラノサウルスの関係性はライオンとハイエナのような関係性だったかもしれません。

マプサウルス

マプサウルスは、白亜紀に南アメリカ大陸に生息していた肉食恐竜です。あまり有名な恐竜ではありませんが全長は13メートルもあり、カルカロドントサウルスやギガノトサウルスと並ぶ世界最大級の肉食恐竜です。

ギガノトサウルスとは近縁の種と考えられ、頭部は細長く、後肢の形態はアロサウルスにも似ています。

骨には大きな空洞があることから、骨から推測されるその体重はギガノトサウルスなどの肉食恐竜よりは軽かったと考えられていますが、それでも4トンはあったため素早い動きはできなかったと推測できます。

また、体重が軽いことから、狩りをするときはティラノサウルスのように噛み付いて噛み砕くのではなく、歯で獲物を切り裂いていたと考えられます。

発見された化石は近い位置に7体分のマプサウルスが発見されており、それまで大型の肉食恐竜は単独で行動していたと考えられいましたが、マプサウルスにおいては家族で一緒に生活や狩りをしていたと言われています。これだけの大きさの恐竜が集団で狩りをしたら、たとえティラノサウルスでも勝つことは難しかったでしょう。